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今注目のターミナリアベリリカの効能や副作用について

ターミナリアベリリカとは

ターミナリアベリリカ(Terminalia bellirica、サンスクリット名でビビータキ)は、スリランカ、東南アジアなどに生育している広葉樹で、シクンシ科モモタマナ属に分類され実の大きさは直径約1〜2cm、果実にはポリフェノールが豊富に含まれています。
シクンシ科の植物は熱帯を中心に世界に250種が確認されているが、日本では琉球列島や小笠原で確認されている3種ほどしかいません。
インドなどで、古くから健康のために愛用される伝統的な果実と知られており、インドの伝統的な医学である“アーユルヴェーダ”において、肝臓保護や下痢止めの伝統的な薬として処方されてきました。
アーユルヴェーダは、インドで古くから伝承される医学でおよそ5000年の歴史があります。ターミナリアベリリカの粉末をそのままハチミツや牛乳と混ぜたり、水で煮出したりして飲ませ処方がされており、胃腸障害等で最初の治療薬として使われたり、さまざまな病気や不調に対する万能薬とされています。

ターミナリアベリリカの効果研究について

ターミナリアベリリカの効能については、日本においては長崎県立大学と東洋新薬が共同で研究をしており、英語での発表論文からもターミナリアベリリカ由来没食子酸を食事前に摂取すると血糖値の上昇を抑える効能や中性脂肪濃度の上昇を抑える効能が確認されています。
ターミナリアベリリカ抽出物含有食品の食後中性脂肪上昇抑制作用確認試験(link)

Objectives A randomized, double-blind, placebo-controlled, cross-over study was conducted to evaluate the effects of food containing Terminalia bellirica extract on postprandial blood glucose levels.
Methods Forty-eight volunteer subjects with borderline diabetes were selected. These subjects had fasting blood glucose levels between 110 and 125 mg╱dL or 2-hour glucose values between 140 and 199 mg╱dL in a 75︱g oral glucose tolerance test.
The subjects were randomly divided into two groups who ingested either test food containing Terminalia bellirica extract (containing 20.8 mg gallic acid)or a placebo food, before ingesting the loading diet. Blood glucose levels were measured before and 30, 60, 90, and 120 minutes after ingestion.
Results Compared to placebo food, the test food showed significantly decreased postprandial blood glucose areas under the curve after the loading diet was ingested(P<0.05). In addition, a decrease was also observed in the blood glucose levels measured 30 and 60 minutes after ingestion(P<0.1).
During this study period, no abnormal changes were observed that were attributed to the test food. Conclusions These results indicated that ingesting food containing Terminalia bellirica extract before a meal has an inhibitory effect on elevation of postprandial blood glucose levels.

ターミナリアベリリカの2つの効能

ターミナリアベリリカは東洋新薬によって学会に発表された内容によると、「食後血糖値上昇抑制作用」「血中中性脂肪値上昇抑制作用」があり、肥満やメタボリックシンドロームに効果があると言われています。

【ターミナリアベリリカの機能①】食後の血糖値の上昇を抑制する

食事で摂取された糖質は、体内で分解されてブドウ糖になります。血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が継続的に高い状態にあると、インスリンの作用しなくなり、糖尿病や肥満の原因とされています。また、動脈硬化の進行にも繋がります。 ターミナリアベリリカを摂取したユーザーとプラセボのユーザーで、食後の血糖値に対する効果を臨床試験したところ、ターミナリアベリリカには統計的に優位に血糖値上昇抑制作用が確認されました。
食後血糖値上昇抑制作用
引用:東洋新薬プレスリリース

【ターミナリアベリリカの機能②】血中の中性脂肪値の上昇を抑制する

血液中に中性脂肪などの脂質が異常に増えた状態が続くと、動脈硬化が生じ、脳梗塞や心筋梗塞の要因となります。 ターミナリアベリリカを摂取したユーザーとプラセボのユーザーで、食後の中性脂肪値に対する効果を臨床試験したところ、ターミナリアベリリカには中性脂肪値上昇抑制する効果が確認されました。
血中中性脂肪値上昇抑制作用
引用:東洋新薬プレスリリース
肥満はさまざまな生活習慣病を引き起こす原因と考えられており、美醜の点だけでなく健康の観点からも改善対象となっております。国としてもメタボ基準値をもうけ、対策を支援しています。ターミナリアベリリカを摂取することで内臓脂肪量の低下が確認されました。
抗肥満作用・メタボリックシンドローム予防作用
引用:東洋新薬プレスリリース

ターミナリアベリリカの副作用

米国ハーブ製品協会が監修する「BOTANICAL SAFETY HANDBOOK Second Edition」において、ターミナリアベリリカの安全性は「適切に使用する限り安全に摂取することができるハーブ」に分類されており、厚生労働省が実施した「既存添加物の安全性の見直しに関する調査研究(平成20年度調査)」において「ヒトの健康に対して有害影響を及ぼすような毒性はないと考えられた」と結論づけられています。

ただ、機能性関与成分の主成分である没食子酸が、医薬品の作用や鉄の吸収に影響を及ぼす可能性が現時点では否定できない結果となっているため、妊娠中、授乳中の方や医薬品を服用している方、貧血の薬を服用している方などは医師に相談し副作用に注意していただくよう推奨されています。

消費者庁に届出されているターミナリアベリリカを含むダブレット、サプリ

現状、販売中として消費者庁に届け出されているターミナリアベリリカ成分を含むダブレット、サプリメントは以下の8種類あります(2019年6月時点)。
                                                     
サプリ商品名販売会社名消費者庁届出情報
シボガードハーブ健康本舗41904024200501
イージータブレット ターミナリアECスタジオ41904023280201
ヨクシボンオンライフ41904150530501
糖脂ケア全日本通販41904021260301
Lovet(ラヴェット)全日本通販41904021260301
テーブルラボ日水製薬医薬品販売41904023050301
健果青汁RiseUP41904032040301
シボヘールWケアハーブ健康本舗41906200220501

まとめ

糖質や脂質を押さえメタボ対策に効果があるということで現在、注目が集まっているターミナリアベリリカですが、まだまだ効果効能についての研究は進行段階のため今後もより研究が進むことで我々の健康を支える様々な効果が発見されるのではないかと期待されています。今後もターミナリアベリリカに注目し、研究論文等をチェックし発信させていただきます。

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