糖質制限ダイエットでもリバウンドはある!?原因やリバウンドしないコツをチェック

短期間で確実に痩せると人気の糖質制限ダイエット。なかには1か月で5kg以上体重を落とすことができた人も少なくありません。
しかし、その一方でリバウンドをした人は6割以上いるとか。糖質制限に限らず、どんな方法で減量にチャレンジした場合も同じのようです。
体重が元に戻るだけならばまだしも、ダイエット開始前よりも増えてしまった…となっては、意味がありません。
それを防ぐためにも、リバウンドの原因を把握し、痩せた体重をキープするコツをしっかりチェックしておきましょう。
【目次】
・ 糖質制限でもリバウンドは起こる?
・ 糖質制限でリバウンドが起こる原因
・ 糖質制限でのリバウンドを防ぐには
・ 糖質制限でリバウンドしてしまった時の対策
・ まとめ
糖質制限でもリバウンドは起こる?
糖質制限ダイエットでもリバウンドはします。
・ 短期間で一気に目標体重に達したけれど、すぐに食事を戻したら以前より増えていた
・ 一定期間続けたら停滞期になり、途中であきらめてドカ食いしてしまった
これらは糖質制限だけではなく、単品ダイエット、断食など、どのダイエット法でもありがちなこと。
目標体重に達したらゴールではありません。それを維持することができて初めて成功したといえるのです。
では、どうすればリバウンドを防ぐことはできるのでしょうか。次の章からみていきましょう。
糖質制限でリバウンドが起こる原因
糖質制限でリバウンドがおこる原因は主に3つ。
・ 筋力の低下
・ 栄養バランスの乱れ
・ 身体が省エネモードになる
ひとつひとつ詳しくみていきましょう。
筋力低下
糖質を制限するとともに、必要なカロリーも制限してしまっていませんか?
特に、エネルギーとなるたんぱく質がしっかりとれていないと、筋肉量が減ってしまいます。筋肉量が減少すると、必然的に基礎代謝量も少なくなることに。
基礎代謝量は、全体の消費エネルギーの約6~7割を占めています。そのため、基礎代謝が落ちれば、太りやすくなってしまうのです。
栄養バランスの乱れ
ダイエットの基本は、「消費カロリー>摂取カロリー」。糖質(炭水化物)を制限すれば、ステーキや焼肉などをカロリーを気にせず食べても良いということではありません。
あまり動かずに食べるだけでは太るのは当たり前です。肉ばかりの偏った食事を続けていれば、動脈硬化や心筋梗塞のリスクが高まる恐れもでてきます。
また、極端な食事制限はイライラのもと。長続きするはずがありません。甘いものがむしょうに食べたくなったり、食べたいという衝動が抑えきれずドカ食いしたりしがちです。
なかでも、糖質を全く摂らないというスーパー糖質制限はリバウンドの可能性大。朝か昼に軽くご飯1杯を食べる、夜だけ炭水化物を抜く、など緩やかな方法の方が成功しやすいでしょう。
体が省エネモードに
人の身体には、恒常性(ホメオスタシス)機能が備わっています。これは身体の状態を一定に保とうとするもの。この仕組みにより、痩せにくくなります。どういうことか詳しくみていきましょう。
減量のために摂取エネルギーを少なくすると、脳は飢餓状態と判断します。これに対応するため、身体は省エネモードに突入。消費エネルギーを抑え、少ない摂取エネルギーでも効率よく身体を動かそうとするのです。これを恒常性(ホメオスタシス)機能といいます。
省エネモードのとき、摂取した栄養はエネルギーとして処理されず、脂肪として貯えようとする身体になっています。この状態のままダイエット前の食事に戻せば、食べたものはここぞとばかりに吸収され、体脂肪として貯蓄されることに。結果として太りやすくなってしまうのです。
糖質制限でのリバウンドを防ぐには
苦労して理想の体重を手に入れたならば、その体型をずっとキープしたいもの。リバウンドを防ぐためにはどうしたよいのでしょうか。
糖質制限後はゆっくりと食事を戻す
ダイエット終了後は、2週間から1か月ほどかけて、徐々に食事を戻していきましょう。
先ほども説明したとおり、ダイエット中は身体が省エネモードになっているため、少しの量でもしっかり吸収されてしまいます。目標体重に達したからといって、すぐに以前と同様の食事内容・量にすれば、一気にリバウンドするのは必然のこと。
省エネモードはすぐに解除されません。少しずつ、食事の変化に順応していきます。そのため、ダイエット終了後は、少しずつ糖質の量や食事量を増やしていくことが重要です。
今まで1日1食ご飯を食べていたならば軽めに2食にしてみる、根菜やイモ類を増やしてみる、など段階を踏むようにしましょう。
太っていたときと同じ食事には戻さない
太っていたときと同じ食事内容であれば、それに見合った体型に逆戻り。せっかく糖質制限をしたのであれば、それを活かしたヘルシーな食生活をこころがけましょう。
糖質制限中は、低GI値のものを選んで食べていた人も多いと思います。GI値とは、血糖値が上昇するスピードを表したもの。ダイエット終了後もGI値の低いものを意識して摂ると、太りにくくなります。
糖をたくさん摂取して血糖値が上がると、それを処理する働きのあるインスリンも多く分泌されます。しかし、インスリンは余った糖を脂肪として蓄積する作用も。
血糖値の上昇が緩やかな低GI食品は、インスリンが分泌され過ぎることがありません。糖が速やかに体内の各組織に吸収されるため、脂肪が付きにくくなります。
他にも、
・ 夜遅く食事をとらない
・ 野菜から先に食べる
・ 早食いは避け、よく噛んで食べる
などを意識してみましょう。
運動をはじめよう
食事だけの減量には限界があります。リバウンドを防ぐためには、摂取カロリーよりも消費カロリーを増やすこと。そのためにも運動の習慣をつけるようにしてみましょう。
おすすめは筋トレ。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動も脂肪を燃焼させるためには必要です。しかし、筋肉量を増やすためには、筋トレも同時に行うとより効果的です。
筋肉量が増えれば、基礎代謝も増え、リバウンドしにくい身体をつくることができるでしょう。
糖質制限でリバウンドしてしまった時の対策
せっかく痩せることができたのに、あっという間にもとに戻ったら焦ってしまいますよね。だからといってすぐにまた過激なダイエットに走っても意味がありません。リバウンドを繰り返して、ますます痩せにくくなっていくだけです。
・ 食事
・ 生活習慣
・ ダイエット方法
この3つを見直して、しっかりと対策をとりましょう。
食事を見直そう
ダイエット成功のご褒美として、過食気味になっていませんか?痩せたから大丈夫、といっておやつを頬張ったり、お腹一杯になるまで食べたりしていれば、当然体重は増えてしまいます。
・ 太っていた頃の食事内容に逆戻りしていないか
・ 夜遅く食事をしていないか
・ 腹八分目におさえられているか
などを見直してみましょう。
生活習慣を見直そう
ダイエットは終わってからが本番です。以前の太りやすい生活をしていたのでは減量していた期間がすべてムダになることに。
まずは、1日3食きちんととることが基本。1食抜くと、それだけ脂肪をため込みやすい体質になってしまいます。栄養のバランスも大切ですが、よく噛んで食べる、夜は糖質を減らすなど工夫してみましょう。
消費カロリーを増やして痩せた身体をキープするためにも、運動をとりいれてみましょう。先ほど説明したように、筋トレや有酸素運動をすることで、太りにくい体質になることができます。
毎日運動できないならば、普段少し意識して身体を動かすだけでも違ってきます。
・ 通勤のときに一駅手前で降りて歩く
・ なるべく階段を使う
・ 買い物も自転車や車ではなく歩いていく
など、日常ちょっと運動量を増やすだけでも効果的です。
ダイエットの仕方を見直す
ダイエット方法も見直してみましょう。ご飯やパスタが大好きな人が糖質制限に挑戦すれば、それだけ大きなストレスになります。短かい期間ならがんばれたとしても、食生活が戻ればあっという間にリバウンドしてしまいます。
また、短期間の無理なダイエットはリバウンドのもと。減量中にストレスがたまり、ドカ食いに走りがちです。身体に負担をかけず、ストレスなく痩せるためには、1か月に-1~2kgのペースで減量することを目安にしましょう。
ダイエットは、あせらずじっくり取り組むことが大切です。食事制限と適度な運動。これを習慣化できれば、リバウンドすることなく、理想の体重を維持できるでしょう。
まとめ
糖質(炭水化物)であるご飯、パン、麺などを一切食べなかったり、極端に減らしたりすれば、すぐに体重は減ります。
しかし、効果が出やすい反面、体重ももとに戻りやすくなることに。さらに便秘になる、イライラする、肌がボロボロになったなどの不調がでることもあるので注意が必要です。
ダイエットとリバウンドを繰り返していては、太りやすい体質へ一直線!無理なやり方は避け、ゆっくりと減量すること。ダイエット終了後も少しずつ食事を戻すようにしましょう。時間はかかるかもしれませんが、それが一番近道です。