完全食(オートミール)ってなに?特徴や食品例、栄養素はどう?

みなさんは「完全食(オートミール)」という言葉を聞いたことはありますか?まだまだ一部の人にしか知られていない完全食(オートミール)ですが、言葉だけ聞くと
・ 栄養バランスを考えなくてもよいパーフェクトな食事?
・ これだけで栄養補給ができるの?
・ ダイエットにつながる?
・ もしかして食事を作る手間が省ける?
など疑問や期待が膨らみますよね。
ゼリーやクッキーなどの栄養補助食品などは私たちの生活に馴染みがありますが、必要な栄養素が全て含まれた食品なんて存在するのでしょうか。
今回はこの完全食の特徴や食品例、気になるダイエット効果などについて解説していきます!
【目次】
・ 完全食(オートミール)とは
・ 完全食(オートミール)でダイエットできる?
・ 完全食compについて
・ 完全食ソイレントについて
・ 完全食ベースパスタについて
・ まとめ
完全食(オートミール)とは
完全食(オートミール)って何?
まず完全食の特徴やメリットについてご紹介します。
ウィキペディアによると、
「完全食(かんぜんしょく)とは、健康を維持するために必要な栄養をすべて含んだ食品、あるいは食事である。」
とあります。
完全食は「食のIT革命」とも呼ばれおり、人間が1日に必要な栄養素を科学的に分析してパウダーやドリンクに置き換えたという食と科学が融合した画期的な商品なんです。
完全食(オートミール)は、
・ 栄養補助食品などと違い、単体で食事が完結する
・ 忙しいときでも栄養を過不足なく摂取できる
・ 偏りがちな食生活を整えることができる
・ 調理や買い出し、片付けの時間を大幅にカットできる
などたくさんのメリットがあります。
おいしいものを食べるのが大好きな人でも、食事の手間を省きたいほど没頭したいものがあるときに活躍するのがこの完全食です。
また、食欲がないときなどは無理やり食べるよりも完全食で必要な栄養素を補給しておけば変に体調を崩してしまうリスクを大幅に減らせますよね。
完全食品にはどんな種類の商品がある?
こうした食のIT革命とも言われる完全食品にはどんなものがあるのでしょうか。現在発売されている代表的な完全食は以下の3つです。
・ comp‥‥日本の栄養基準をもとに作られた日本生まれの完全食
・ ソイレント‥‥完全食の先駆けとしてアメリカで誕生した完全食
・ ベースパスタ‥‥日本で誕生した食べるタイプの完全食
完全食(オートミール)でダイエットできる?
主に仕事や学業などで忙しく食事に時間を割けない人たちのために開発された完全食ですが、ダイエット効果は期待できるのでしょうか。
完全食をダイエットに用いた場合、どんなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
オートミールのメリット
・ 手軽に普段の食事と置き換えられる
・ 置き換えダイエット食品より栄養が備わっている
・ 消化が良い
・ デトックス効果がある
・ 胃が小さくなる
まず何と言っても自分でカロリー計算をしなくても、完全食1つで食事が完結してしまうという手軽さが魅力でしょう。
またついつい食べ過ぎてしまう通常の食事から完全食に変えることで、内臓に負担をかけずデトックス効果や胃が小さくなり本来の適切な食事量を認識することができます。従来の置き換えダイエット食品より必要な栄養素が全て揃っている完全食があるならば、置き換えダイエット食品を買うより良いかもしれません。
オートミールのデメリット
・ 腹持ちが悪い(すぐにお腹が減る)
・ 味に飽きる
・ 長期のダイエットには向いていない
理論上では3食全てを完全食に置き換えると、1日に必要な栄養素がパーフェクトに摂取できるわけなので何の問題もありません。しかし、同じものをずっと飲み続ける(食べ続ける)と味に飽きが来てしまいますし、咀嚼をしないのでやはり空腹感は否めないでしょう。
完全食はあくまで偏りがちな食生活を是正するために作られたものなので、ダイエット目的に作られた食品ではありません。しかし、
・ コンビニ弁当やカップラーメンで食事を済ませることが多い方
・ 極端な食事制限で体力が落ちてしまった方
などにとっては、理想に近いダイエットができそうです。
完全食compについて
compがもともと誕生したのは、株式会社compの代表である鈴木氏が仕事と趣味に忙殺され、食事の手間さえ省きたいと考えたことから生まれたそう。当時、完全食はアメリカのソイレントくらいしかなく、日本での購入が難しかったことから自分で開発に踏み切ったのだとか。
2016年4月に『厚生労働省 日本人の食事摂取基準』に基づき開発され、日本初の完全栄養食品となりました。人の健康に欠かせない必須栄養素(必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維、カロリー)が理想的なバランスで配合されおり、調理などの大幅な時短になると、購入会員は2万人を超えるほどの盛況ぶりだそう。(2018年3月時点)
COMPシリーズは現在、「パウダー」「グミ」「ドリンク」の3つのタイプで発売されているので、
・ 好きなドリンクに混ぜたい
・ 手軽に持ち運びたい
・ 手間なく即座に摂取したい
などの好みに合わせて使い分けることが可能です。
完全食ソイレントについて
ソイレントはアメリカのエンジニアたちによって開発されました。食費を削らなくてはいけないほど資金繰りに困っていた彼らは、食事を不要にするために人の体に必要な栄養素だけを摂取できる完全食を生み出し、コストと時間のカットに成功したのです。
ソイレントは、前項のcompと同じように3タイプ展開ですが「パウダー」「ドリンク」「バー」と、「バータイプ」があるのが特徴です。バータイプといえばカロリーメイトを思い出します。
栄養基準はあくまでアメリカの基準となっていることや、購入には海外通販のため手続きがややこしいことなどから、日本製のcompやペースパスタの方が気軽に挑戦しやすいと言えます。
完全食ベースパスタについて
ベースパスタはこれまで主流だったドリンクタイプの完全食とは対照的に、1食に必要な栄養素を全て含むことに成功したパスタです。(厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準(2015年版)」に基づく)
小麦の全粒粉に、栄養豊富な食材(チアシード等)とビタミン群を混ぜ合わせた生パスタです。
前項のcompやソイレントと大きく異なるのは
・ 「食べる(咀嚼する)」タイプの完全食
・ パスタを茹でたりソースを自分で準備したりする調理作業が必要
手軽さでいうと断然ドリンクタイプやパウダータイプに軍配が上がりますが、調理のステップを挟むことで味に変化を付けられたり、咀嚼することで満腹感がアップするなどのメリットがあります。
身近にある完全食(オートミール)に近い食品
完全食の中には栄養素に
・ 過不足がないもの(完全食)
・ 過不足があるもの(準完全食)
に分かれていますが、一般的に両方とも「完全食」と言われています。
栄養素に過不足がないものは、さきほどご紹介したComp、ソイレント、ベースパスタなどの食品です。
完全食に近い食品(準完全食)とは具体的に、
・ 網羅はしていないが栄養分が豊富な自然界の食材
(自然界の中にはあらゆる必要栄養素を過不足なく補える食材は存在しないため)
・ 1品で栄養バランスが取れている料理
完全食に近い食品は、栄養に過不足があるため以下のような工夫が必要です。
・ (compなどの)完全食をメインに料理をする
・ 準完全食と言われる食材を組み合わせて栄養を補う
完全食に近い食材
・ 卵
・ 玄米
・ 牛乳
・ さつまいも
・ 納豆
・ ヨーグルト
・ トマト
・ ブロッコリー
・ リンゴ
・ キヌア
・ オートミール
完全食に近い料理
・ 餃子
・ カレー
日常的に食卓に登場する食材もあれば、キヌアやオートミールなど食べる機会が少ない食材もありますね。また、意外にも餃子やカレーが完全食に近い料理でした。この理由は糖質や炭水化物が適度に含まれており、具材にたんぱく質、脂質(肉)、ビタミン、ミネラル(野菜)などの栄養素が揃うことが理由として挙げられます。
もちろんこれらの食材や料理は「完全食に近い」とされているだけなので、他の食材もバランスよく使って栄養を補給することが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
どんなに忙しくても私たちの体は日々の食べるものでできています。
食事を取らなくてもよければどんなに楽か!そう思う人も少なくないでしょう。そんな現代人の救世主として現れたのが画期的な栄養摂取の方法が完全食なんですね。
ただ、食べるという行為は単に栄養を補っているのではなく、人間の喜びや社会性といった部分に深い関わりを持っていることも確かです。「喜びとしての食事」「栄養補給としての食事」などシチュエーションを考えながら完全食を上手く取り入れれば健康的で快適な暮らしを実現していけるのではないでしょうか。